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help リーダーに追加 RSS 【閣下:GIRLS`ROCK√HAKURAI】雨音はショパンの調べ(I Like Chopin)

<<   作成日時 : 2008/03/06 18:01   >>

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一編のドラマを見ているようなサウンド。
切ない恋の情景に、見え隠れする悪魔の姿。
元々大人っぽさのある曲を更にアダルトに仕上げたこの曲は、
まさに「ドラマティック」という表現が似合うカヴァーでは。



元曲は小林麻美さんの雨音はショパンの調べ
小林麻美さん・・・うーん。申し訳ないけど、まったく記憶に無い。
もちろん、この曲自体はよく知っているんだけど、
歌番組などで歌っていたという印象がゼロで。
で、今回私が購入したのはこのベストアルバム
●ベスト・コレクション/小林麻美の作品紹介 TSUTAYA online
http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?PDID=20102398
このジャケット写真を見ても、ピンと来ない。

でもまあ、聴いてみる。
・・・この声がねぇ、いいんですよ。
都会的でオシャレ、でもなんともけだる〜い。
若々しく爽やかな桃井かおり」とでも言いたくなるような。
もちろん、バリバリのロックが好きな人が好むヴォーカルではないと思うけど。
ただの歌謡曲では満足できないポップス好きの人には、結構なツボだと思う。
独特の世界観を持っている声なので、ハマる人も多いのでは。
演奏も綺麗なピアノの音が印象的で、静かな雨の情景が見えてくるような。

このアルバムの楽曲の提供者がこれまた豪華で。
(敬称略)松任谷由美、玉置浩二、大貫妙子、井上陽水、加藤和彦・・・まだまだいるけど略。
これだけ豪華なメンツで、バブル真っ只中の80年代半ばのアルバム。
さぞや賑やかでキラキラした小うるさい曲が揃っているかと思いきや、
すっごいオシャレな都会的なポップスなんですよ。
えげつないバブルの時代にオシャレなポップスって、ある意味冒険だったのでは。

で、この「小林麻美ベストコレクション」にはGAZEBOの作品が2曲収録。
「雨音はショパンの調べ(I like Chopin)」と、
「月影のパラノイア(Lunatic)」の2曲。
その他にも海外の曲のカヴァー作品が多く、
「Lolita Go Home」(元曲はJane Birkinの同曲名作品)
「Sugar Shuffle」(元曲はLynsey De Paulの同曲名作品)
「シフォンの囁き」(元曲はChristian Hollの『Femme dans ma vie』)
小林さんもこの当時の女性シンガーとして、
カヴァー曲を多くやっておられたのだなぁ、と。
・・・でもゴメン。Jane Birkinはまだなんか聴いた事あるけど、
あとの二人はさっぱり知らん(汗)
ともあれこのアルバム、なんかすげー豪華。

元曲の元曲はGAZEBOI LIKE CHOPIN
●TOWER JP -Gazebo- ガゼボベスト
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=282733&GOODS_SORT_CD=101
・・・ん?このジャケットの映り方は。
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1717357&GOODS_SORT_CD=101
・・・ま、まさかっっ!
閣下!ジャケットの映り方、パクッ(以下自粛)
もしくは、GAZEBOさんの顔を白く塗(再度自粛)
GAZEBOはイタリアの男性歌手。今も活躍されているそうです。

で、歌詞カードを見ながらじっくり聴いてみる。
・・・なにを言いたい詞だかわかんないよぉ(泣)
もちろん私に英語力がないから、わかんないというのも有るんだけど。
いやいやいや!それでもこの英語はかなり強引でしょ。
無茶な韻を踏んでいるのはバレバレだし、
いきなり冒頭の「Remember that piano So delightful,unusal」って、
Yahoo!翻訳で直訳した様なこの変な英語は一体。

でもねー。その変な英語を気にさせないだけの声ではあるんですよ。
ピコピコした電子音の奥から、綺麗なピアノの調べ。
そして寄り添ってくるガゼボの甘い歌声。
紅茶でも飲みながらぼんやり聴く分には非常に心地良いんですよ。
さらにこのアルバムには「I Like Chopin」の、
8分近いロングバージョンも収録されており。
これがいいトリップをさせてくれます。
ふわっと心を持っていかれる。GAZEBO、侮りがたしって感じ。

ともあれ、小林麻美さんもGAZEBOさんもタイプは違えども、
とうてい20数年後に悪魔がカヴァーするとは誰も思わない、
綺麗な声のポップスシンガーという印象です。



きっと悪魔自身もこの曲をカヴァーする事になるとは思ってなかったでしょう(汗)
閣下のキャリアから考えると、かなり遠い存在の曲だったはず。

じゃあ思いっきりハードロック風にして閣下に合うようにしたかというと、
まあ多少のハードさや、ギターやドラムの激しさこそあるけど、
ピアノの音がしっかり底辺にあってこの曲を支えているんですね。
ちゃんと「ショパン風味」が残っているという。
強いて言うなら、雨音がちょっと豪雨気味なイメージ(汗)

いやでも、ダイナミックでドラマティックで。
閣下の声の甘さとかまろみの中に「切なさ」があって、
それが非常に女性らしさを出しつつ。
雨音に、ショパンの調べに、苦しい恋を思い出し、
胸が熱くなるような感覚を表現した、ラストの高まり。

ギターソロ部分には、閣下の英語詞の台詞の囁きと、悪魔の笑い声。
これ、最初は閣下流のお笑いかと思っていたんですが(こら)
「悲しい過去の恋を思い出す辛さ」の「負の表現」ではないかと思えてきて。
過去の恋の切なさに思い苦しむ女性を、
雨の降る窓の外から笑いながら見ている悪魔のように感じられるのです。

過去の恋を思い出すきっかけになる物。
それはある種のサンクチュアリ(聖域)であって、
普段は触れないようにしているものなのに。
ある時何気にそのサンクチュアリに触れてしまい、
一気に蘇るあの頃の恋の情熱や悲しさ。

この曲は「ショパンの調べに聞こえる雨音」、
もしくは「雨音から思い出すショパンの調べの記憶」が、
恋の記憶を蘇らせてしまう、という切ないストーリー。
それを思い切りドラマティックにハードに仕上げた閣下版は、
GAZEBO版とも小林麻美版ともまた違った趣に満ちていて、
聴き応えたっぷりだと感じるのです。

そして閣下の歌声の引き出しに、こんな「切なさ」というのが、
まだあったのねん、と新たな発見が出来た曲でもあります。
・・・どんだけ引き出しがあるんだ、この悪魔ってば。まだあるんだろうなぁ。



しかし。この日本語詞は松任谷由美さんの作詞。
ユーミンらしいというか、良い詞ですね。
「ショパンが過去の恋を思い出させる鍵」という発想。
よく、あのGAZEBOの詞の「I Like Chopin」という詞から、
こういう発想ができるもんだなと、感服。

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