【ライブレポ】邦楽維新Collaboration@コピスみよし(09.09.22)

邦楽維新Collaborationさきたま秋の怪奇譚コピスみよし公演に行ってきました。
暑さの残る埼玉の三芳町。
行く夏を惜しむような、怪奇譚でございました。(でも爆笑もたっぷり)

今回の秋の邦楽維新Collaborationは、
このコピスみよし公演と、30日の富士公演の2回なんですが。
出演者が両公演で異なるので、内容も違ってくるとは思うのですが、
一応念のため、この記事の前半は全体的な感想などを書き、
ネタバレ対策として「大量改行」のあと、後半に演目・曲目を書くようにします。
演目・曲目を読むか読まないかは、ご自身で判断願います。

今回の出演者は、
デーモン小暮閣下:朗読・歌唱・お笑い(←勝手に足しました)
三橋貴風:尺八、お笑い(←勝手に足しました)
木乃下真市:津軽三味線
黒船バンド:松崎雄一(編曲・key)雷電湯沢(ds)、石川俊介(b)



【全体的な感想】

今回も堪能しました!楽しかったし、内容的にも大満足です。
個人的には、是非見てみたいと思っていた朗読だったので、特に嬉しかったです。
私はあまり(というか殆ど全く)朗読劇というのを見たことがないのですが、
邦楽器&朗読&悪魔という「どこがどうやって交わりあうんだろう」
という取り合わせが化学反応を起こすのが、とても気に入っています。

閣下の選ばれる題材が、また合うんでしょうね。
独特の世界観が展開されて、一気に引き込まれるのです。
本当に、ステージを見ているうちに、周りがぼうっと暗くなって、
閣下が浮き上がって見えて、物語の情景が背後に見えてくるというか。

更に今回の演奏、特に津軽三味線で思ったこと。
開演前の閣下の前説などで「大切なのは空気を読むこと」
というのが毎回言われているのですが。
それを堅苦しく感じる人もいるかもしれないけど、そうではなく。
『空気を読む=ステージと客席が心をひとつにする』なんでしょうね。

「今っ!ここっ!ほら、聴いて聴いて!頑張って弾いているの!!」
とばかりに凄い演奏をしているのを客席が感じ取り、
「おぉ、ここ、聴き所なのね!すげー。がんばれー」
と、拍手をする、というか。
これが歌舞伎とかだと、役者が大見得を切って客が「○○屋!」と叫ぶ、みたいな。

こういうのって、外国でもあるのかな。あるんだろうけど、あまり知らない。
ある意味、日本人独特の心配り・気遣いのような文化であり、
それゆえの一体感を作り出すものなんでしょうね。
津軽三味線は特に盛り上がりがはっきりとわかる楽器なので、
「空気を読む」のがやりやすいのでしょう。


以下、曲に関係ない部分のエピソードなど、順不同、記憶曖昧なまま羅列。

●今回の石川さんのドリンクホルダーは、赤いクマちゃん。

●コピスみよしの「コピス」の意味を知っているか、と客席に問うも誰も知らず。
 正解は「雑木林」。閣下「お前らは今雑木林にいるんだ!」

●公演の前に、その土地のいろんな事を調べる閣下。
 「川越芋」(だったかな?)という有名なサツマイモがあるのだけど、
 主な産地は実は三芳町なんだとか。
 三橋「神戸牛も大半は石垣牛なんだそうですよ」
 でも一回神戸に持ってきてちょっと育てれば「神戸牛」のブランド名がつけられるそうで。
 閣下「じゃあ三芳で作った芋を一旦川越に持っていって、ちょっと埋めるのかな」

●実はRXを復活させる気が無いわけでもない、黒船バンドの面々。
 (注:RXは雷電・石川・松崎でやっていたバンド。邦楽維新Collaborationでは
  「黒船バンド」として登場している)
 雷電さんによると、またやりたいねー、と3人で話していても、
 邦楽維新Collaborationで集まって演奏しちゃうと「またやりたい」という気持ちが
 昇華されてしまうのだとか。
 でも、決してRXはもうやらないという事は無く、なにげに「またやりたい」とは
 思っておられるそうです。
 (機会があったら是非!いい意味で気楽に気長に待ってますね!)

●次の富士のロゼシアターは時間通りに終わらないと帰りの電車がなくなる。
 まして当日はカーレースがある日で、既にホテルなどは取れない状況。
 きちんと時間どおりに終わらせなきゃ、というトークをする閣下&三橋。
 でも、今日も既に喋りすぎで押しているのだと。
(ほんと、富士はお願いしますよ。電車なくなるとどうしようもなくなるので)

●「三連休の初日に(公演を)するの、やめましょうよ」と、三橋さんに言う閣下。
 今朝、7時半に起きた閣下。
(「吾輩にとって7時半に起きるのがどれだけ早起きかわかるか?」のご発言あり)
 8時半に迎えの車が来て三芳に向かったのだけど、大渋滞に巻き込まれ、
 到着するのに3時間ほどかかった。でもなんとかギリギリリハーサルに間に合う時間で、
 開演を10分押しただけで済んだとのこと。
 (私が家から三芳に行く倍の時間かけて・・・お疲れ様です)



以下の文章は「ネタバレ」になります。
演目・曲目などを知りたくない方は、大量改行しておきますので、ご注意ください。





























【オープニング~演奏】

時事ネタを盛り込んだ閣下の陰の前説のあと、
まずは三橋さんが客席の扉から、ステージに向かって歩きながら演奏。
「津軽・根笹派」の「通り・門附け・鉢返し」という曲。
虚無僧(こむそう)があちこち行きながら演奏する曲だそうで。
勝手なイメージなんだけど、月夜にススキのいっぱいある草原を、
秋の冷たい風が吹いていくような感じの素敵な曲です。

続いて木乃下さんの「津軽じょんがら節
先の閣下の陰の前説で「盛り上がる所は拍手を」
という言葉を思い出しつつ聴いていて、
「おぉぉ、すんげー盛り上がってきたー。激しい演奏だー。
拍手したいなー。盛り上がりたいなー。でも、誰も拍手し始めねー」
と躊躇していると、客席後方から「パチパチ・・・」と聞こえ。
よっしゃ、乗っかっちゃえー!と私も拍手し始めたら、
バーっと客席全体で大拍手になり。
(きっと客席全員が「い、今、拍手していいのかな」と躊躇していたと思われ)
その後、演奏が盛り上がるたびに、拍手が巻き起こり。
おおー。なんか楽しいー。
最初に拍手し始めた人、ありがとー。ってか、すごい勇気。

その後、ステージの中央に木乃下さんがいて演奏し、
三橋さんが尺八を演奏しながら上手、
閣下がいつもの小さい鐘を鳴らしながら下手から静々と登場。
閣下の衣装は「雅山ジャケット&赤青羽冠」

その後、三名によるお笑い漫才曲の説明など。
木乃下さんによると、
津軽じょんがら節は、弾く人・時・場所によって変わるのだそうで。
(いわゆる「インプロリゼーション」なんでしょうね)
三橋さんによると、
尺八に息を吹き込む時、風が横から吹くと音が出なくなる。
虚無僧の被っている編笠(天蓋)は、顔を隠すためだけでなく、
風を受けないためのものでもあるのだそうです。



【朗読】

さて、今回は何を朗読されるのか・・・と思っていたら、
この邦楽維新Collaborationの第一回でやった中島敦の「山月記」
うおぉぉ!数日前のこのブログで、見たかったと書いたばかりなのに!
いきなり自分の夢がひとつ叶ったようで、飛び上がりそうになり。
閣下、ありがとうございます!!!

でも、初回から見ている人はどう感じたのかな。同じのを見るというのは。
でも閣下曰く、内容は同じでも、前回は朗読と尺八だけだったけど、
今回は津軽三味線が加わることで違った趣の内容になる、とおっしゃっていたので、
大丈夫だったのではないでしょうかね。
少なくとも私のような、最近この公演を見始めた者にとっては、
過去の作品をまたやってもらえる、というのは嬉しい限りです。

山月記は、中島敦の有名な作品です。
私の個人的な知識でざくっとあらすじを書こうと思ったのですが、
今書き始めたらえらいこと長文になり、あきらめました(汗)
(それも、アホアホテイストまで入ってしまい、自分の文才の無さに自己嫌悪)
ですので、Wikiでよろしかったらどうぞ。
●山月記 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9C%88%E8%A8%98

私は閣下の朗読を深く語れるほど、まだ数は見ていませんが。
この山月記とか、芥川龍之介作品とか、
ファンタジーっぽいちょっと怖さのある作品は、
閣下の「悪魔」というキャラクターと合っていて、
よりその世界観に入り込みやすいような気がしています。
(お願いですから「小公女」「若草物語」とかの朗読は絶対にしないで欲しい 笑)

主人公の悲しみ、絶望、自己嫌悪。そして執着。
それらがあまりにもリアルで、ふと自分に省みてしまうような内容が、
「人間のありさま」を表現しているようで。
そんな作品に、物悲しい尺八と、空気を切るような津軽三味線の音色。
白々と夜が明けていくような照明の演出も美しく、
この恐ろしくも物悲しい作品が、より深く味わえたような気がします。

その後、20分ほど休憩。



【演奏】
「トラだ!お前はトラになるのだ!!」という閣下の声が会場に響き渡り、
白い~マットの~じゃぁ~んぐ~るにぃぃぃ、のテーマ曲が流れ。
山月記→虎→タイガーマスクって。
ああもう、いい意味で「山月記」の雰囲気が台無し(笑)
そのテーマ曲に乗って、石川さん、松崎さん・・・と登場。
雷電さんは黒と黄色のアフロカツラをつけ、舞台中央で「威嚇」。
(注:閣下のアンコールツアーの名古屋公演で、大桃さんに向かって、
   両手を上に挙げて掌をヒラヒラさせる事。因みに後の広島・福岡公演では、
   この「威嚇」が流行し、客席もいっしょになってやったそうで)
津軽三味線をギターのように弾きながら出てくる木乃下さん、
尺八を銃のように(ビリヤードか?)構える三橋さん、と登場。

演奏が始まり。「HAGAKURE
閣下は客席右手の扉から登場。衣装はASTRODYNAMICSのヘルメット姿。
客席も手拍子でお出迎え。
客席通路を歩きながら歌われる閣下。通路のお客さんと握手しながら。
(車椅子に乗られた、地元のお客さんのようでした。お客さんも嬉しそう)

演奏も終わり、閣下のカッコいいトーク。
が、「ほうらくいしんこらぼれーしょん・・・」と噛んでしまい。
閣下!「崩落」してどうするんすかっ。

その後、閣下と木乃下さんは一旦退場。
三橋さんと黒船バンドの演奏(曲名、おっしゃらなかったような・・・)
続いて、木乃下さんと黒船バンドで「パッション
これが2曲ともなかなかノリのいい曲で、思わずノッて体が動き出す私。

リビングレジェンドの白&白羽冠にお色直しした閣下が登場。
曲が始まる直前、ニヤッと笑う閣下。そして「満月の夜
去年のみよし公演でも聴きましたが、この「怪奇譚」に合うんですよ。
スポットライトを浴びた閣下の影が、ステージ後ろの壁に映って、
怪しい雰囲気がよく出ていて、今年もカッコよかったです。

邦楽維新Collaborationでは、
「あるバンドの曲」(あのバンドですね)は2曲歌わない事にしている、と閣下。
でも今回は特別に2曲目。津軽三味線と合わせてみたら、上手くできた。
しかも、この曲を演奏するのは15年ぶりだそうで。

ほう。何の曲でしょう・・・でもね・・・。
ちょっと前にこのブログで書いたけど、今の閣下が聖飢魔IIの曲を歌う事に、
いい意味でだけど軽い違和感を感じる私。
(変な誤解があると嫌なので、詳細はこちらをお読みください
http://but-again.at.webry.info/200708/article_20.html
ふーん、もう一曲聖飢魔IIの曲かぁ、という感じで演奏を聴き始めたのですが。

・・・うわわっっ!「EARTH EATER」だっっ!!
懐かしいっっ!私が現役信者だった頃に聴いて以来の生演奏っっ!
それでなくてもこの曲は聖飢魔IIの作品の中でも、かなり好きな曲で。
「こりゃ、たまらんっ!」とばかりに、ノリまくってしまいました(自爆)
ったく、現金なバカファンで申し訳ない(汗)
しかも、イスに座ったまま拳あげてヘドバンまでしてしまったし(大汗)
でも、私だけじゃないもん。客席全体が「うわ~!」と盛り上がっていたもん。
激しい演奏に、津軽三味線と尺八が加わっても、なんの違和感も無く、
本当に素晴らしい演奏でした。かみなり~おこしは~まずい~♪

そしてアンコール。
いつもの「BLUE MOUNTAIN」で楽しく盛り上がり、しめ。
演奏も全て終わり引き上げる時、投げキッスやウインクを飛ばしまくる悪魔でした。



【お断り】
今回ちょっと体調不良気味の私。
そんな状況で書いたレポですので(そのわりにえらいこと長文)、
間違い・誤字・誤変換など多々有ったかもしれません。平にご容赦を。

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