【ライブレポ】邦楽維新Collaboration@富士ロゼシアター(09.09.30)

邦楽維新Collaboration富士居待の月・富士ロゼシアター公演に行ってきました。
そぼ降る冷たい雨の中、静岡まで行ったかいがあったと思える、
素敵なステージでした。

今回は通例の場所ではなく、いわば「今回限り」的な内容であったということで、
この記事もネタバレ進行で行きたいと思います。

今回の出演者は、
デーモン小暮閣下:朗読・歌唱・お笑い(←勝手に足しました)
三橋貴風:尺八、お笑い(←勝手に足しました)
外山香:筝
沢井比河流:筝(この方はこんな事もされてますhttp://www.mephistopheles-tokyo.com/
黒船バンド:松崎雄一(編曲・key)雷電湯澤(ds)、石川俊介(b)



【随分前の話】
この「富士・居待の月」公演の連絡がファンクラブから来た数ヶ月前。
ふと、あるひらめきが私の頭の中に。。
ふうむ。富士。月・・・。これは・・・

『富士のかぐや姫伝説・竹取物語』の朗読をやるつもりだなっっ!
デーモン小暮の企み、見破ったりぃぃぃ!!

「かぐや姫」「竹取物語」は皆さんご存知のお話。
でも、その発祥の地とされる場所は日本にいくつもあり、
富士もそのひとつなのです(で、一番有名だと思う)

ぐへへへ。きっと竹取物語の朗読だ。うほっほ~。判っちゃったもんね~♪
という客観的に見たら、アホが浮かれているノリで、
今回の公演を楽しみにしておりました(そして、後に本当にアホになる・・・)



【開演前】
そぼ降る冷たい雨の中、2時間半ほどかけてロゼシアターに辿り着き。
開場しロビーに入ると、物販コーナー。
いつもの公演で売られているものばかりなのでスルーしようとしたら、
「ただ今、長袖Tシャツをお買い上げの方全員に、今公演のポスターを差し上げます」
・・・ぬわんだとおぉぉぉ!
今回のポスター、閣下たちの写真は小さいけど、デザインがカッコいいのよ。

どうしようかしら。Tシャツ、4000円もするんだけど。
うーん。うーん。欲しかったブラウス。うーん。CANTAの収穫祭。うーん。中古ギター。うーん。
・・・買っちゃった(汗)
閣下の「捨てられない紙袋」に入れてもらったので、まあいいかぁ。
(注:閣下は「貰った紙袋を捨てられない」お方で、ライブで商品を買うと、
   閣下のお屋敷にたまっていた紙袋に入れてもらえるのです。いわば閣下の私物ゲット)
さらにガチャガチャがあったので2回チャレンジ。既に持っている物が出てorz
思いがけぬ搾取出費に心を打ち砕かれつつ(?)大人しく席にて開演を待つことしばし。



【演奏】
「GEISHA FUJIYAMA SAMURAI」に乗って、閣下の陰の前説。
出演者紹介の度に拍手が起こるのだけど「拍手が長いと先に進まん!(笑)」
今回は終演が遅くなると遠方から来た者(私も含め)が帰れなくなるので、
進行を気にかけてくださっているようです。ありがたや(涙)

今回は筝(いわゆるお琴)とのジョイントなんですが。
実は私、邦楽器や中国古典楽器などアジア楽器の中で、
筝の音って好きなんですよ(一番好きなのは中国古典楽器の『楊琴』なんですけどね)
中国琴を習おうとしていた時期もあったくらいだし(結局やらなかったけど)
で、邦楽維新Collaborationを見始めて間がない私、今回は筝を初体験。
なので、閣下の朗読や演奏だけでなく、筝の演奏も楽しみにしておりました。

まずは艶やかな着物姿の外山さんの筝で「鳥のように」という独奏。
「鳥のように」というタイトルを聞くと、
確かに小鳥の枝のあちこちに、飛び回っているようなイメージですが、
タイトルを聞くまでは、少女が恋をして、嬉しかったり落胆するような、
心の動きを表現しているような曲に感じられる、かわいい曲でした。

次に、三橋さんと沢井さん・・・うわっ。沢井さん、邦楽家とは思えぬロンゲのド金髪
(でも「かっちょえぇ」と思ってしまうのはロック好きのせいでしょうか)
お二人での演奏・・・って、曲名をおっしゃらなかったような。
外山さんの筝とは違って、音の低い沢井さんの筝の音。
それに三橋さんの尺八の音が乗り、力強くもワビサビのある演奏。
筝の音の違う一面を聴けた様で、大満足。

その演奏の途中で、舞台に向かって左側通路のような所から、
阿吽の和装の閣下が、いつもの小さい鐘を鳴らしながら、大きな竹の枝を持って登場。

富士。月。竹。
やっぱり、かぐや姫だあぁぁぁぁ!!竹取物語ぃぃぃぃ!!
ぶっはっはっは。悪魔の企み、読みきったりぃぃぃ!
と、浮かれて踊りだしたいのをぐっと堪えて、演奏を楽しむ私(←その後、バカを見ます)

舞台の真ん中に竹の枝を突き刺す閣下・・・。
が、どうも舞台後方に刺す予定だったのが、
スタッフが場所を間違えて刺す台を舞台前方にセットしたらしく、
竹が邪魔になって、竹越しに「やほう!」と挨拶をし始める悪魔。

簡単に今回のメンバーと楽器を紹介し(ついでに終演時間の事も話し)、
いよいよ、閣下、三橋、外山、沢井のメンバーでの朗読へ。
閣下「竹取物語。エピソードワン

やったー!ほらぁーー!竹取物語だあぁぁ・・・って、エピソードワン、って何。



【朗読】
てっきり「今は昔、竹取の翁といふものありけり」で始まるのかと思いきや。
おや。なんか「織姫・彦星」の天の河伝説みたいな、でも違うような。
な、なんで?竹取物語と、どう繋がっていくの・・・?
と思いつつ、一気に物語の世界に引き込まれる私。
そして。

・・・って、そんなオチってえぇぇぇぇっっっ!!

という、すごい創作物語でした。いやー。ビックリしたけど素敵なお話でした!
まさに「竹取物語・エピソードワン」でございました。
閣下。申し訳ございませんでした。そして、御見逸れしておりました。
「富士・月・竹」で、閣下がすんなりと「竹取物語」を朗読するわけがない。
「見る者の期待や予想を超えた所で楽しませる」が閣下の表現。
そんな閣下が好きで応援しているのです。
いやー。まいったまいった。さすが悪魔。やる事・考える事が数歩先だわ。
まさに、感服でございます。これからもついて行きます(謎)

でも、その「竹取物語」の予想を超えた「エピソードワン」のお話もさることながら、
今回は物語と演奏が、特にマッチしていたような気が。
竹をドンドン登って行くシーンとか、天の河が二人を分かつシーンとかで、
筝の煌くような、流れるような音が、キラキラと目に見えてくるようで、
ゾクゾクっと鳥肌が立つほど、美しく感じました。
こういう流れる音の演出って、筝でしか出来ないんだろうな、と。
津軽三味線とかだと・・・そ、それはそれでカッコいいような気もするけど(汗)

とにかく、今回わざわざ静岡まで見に来て良かった、と思える作品でした。
その後、15分の休憩(その間、CANTAの「流星と春の嵐」の曲が流れる)



【演奏】
F1のテーマ曲が流れる中(当日、レース開催)メンバーが登場。
車を運転するフリで登場する松崎様、石川さん。
雷電さんはなぜか右手を上げて、その腋の下の左手で隠すポーズ。
(こ、これはなんだ?閣下ツアーのどっかで流行ったポーズなんでしょうか)
(↑と疑問に思いつつ、同じポーズで応える私)
三橋さんはまたもビリヤードのようなポーズ。
白いドレスに着替えた外山さん。黒のジャケットの沢井さん。
そして、リビングレジェンドの白&白マント姿の閣下が登場し「満月の夜
独特の恐怖感を生み出しつつ、今回も素敵な演奏でした。

そして閣下と三橋さんは一旦退場し「白い恋人たち
オルゴールなどでも良く聴かれる曲なので、ご存知の方も多いでしょう。
でも筝で演奏すると、またちょっと違ったイメージ。ちょっとエキゾチック。

そして三橋さんが戻り、曲名は伏せたまま演奏が始まり・・・あれ。何か聴いた覚えがある。
これって・・・「守禮の巻」で演奏した「沖縄マイラブ」では・・・。
と思いつつ聴いていたら、やっぱりそうでした。
四捨五入40歳のおばちゃんにしてはいい記憶力だっ(自画自賛)

そして、爆裂聖飢魔IIの衣装に着替えた閣下が再登場。
沢井さんが現在活動を再開したヘヴィーメタルバンド「MEPHISTOPHELES」のナンバーから、
BE CARRY IN GAMBLING」を演奏。
(↑だと思うの(大汗)というのは、今回曲名だけでも、とメモを取っていたんだけど、
 暗がりの膝の上で書いてるもんだから、自分の文字なのにミミズ這ってるみたいで読めねぇ。
 で、MEPHISTOPHELESの公式サイトhttp://www.mephistopheles-tokyo.com/
 ディスコグラフィを見て、メモで何とか読める文字に「きゃり」「りんぐ」とあったので、
 この曲ではないかと推測・・・自分で書いた文字を推測するな)
これがもう、メタルコアというかなんというか。
閣下は絶叫しまくりだし、まさに「邦楽維新Collaboration」でございます。

で、↑この曲あたりからおばちゃん、拳あげてヘドバンしてしまい。
・・・いや。それだけなら今までの邦楽維新Collaborationでもあったことで。
なんと今回はメロイックサインまで出してしまいました(大汗)
もうね、条件反射。パブロフの犬。それくらいノッてしまいました。
ってか、いいのか。邦楽奏者に向かってメロイックサインって。

閣下「これが最後の曲なんだが・・・」
客席「えー」(←お約束)
閣下「そんなこと言って、新幹線の時間が迫ってるだろうが!(笑)」
ということで、なななななんと!最後の曲はLed Zeppelinの「天国への階段
うわっっっ!閣下の歌唱でこの曲を聴けるなんてっっ。もう、死んでもいいです(大嘘)
で、またまた「拳上げ」「ヘドバン」「メロイックサイン」のトリプルプレイの私。
ああもう。でも、こんな演奏をする演者が悪いの。私のせいじゃないわ。

そして最後は「Blue Mountain」ならぬ「Mt.Fuji」で楽しく終了。
投げキッス飛ばしまくりで去っていく悪魔でした。



その他、エピソードなどを箇条書き。

●4年ほど前に発行されたロゼシアター10周年の記念パンフに、
聖飢魔IIの写真が・・・と思ったらコスプレ信者の写真があった、と紹介。
昔ここでミサがあったらしいのだけど、本物の悪魔達の写真は、
コスプレ写真の下にちっちゃくあるだけ。
閣下「このコスプレしていたヤツが、今日ここにも来ているかもしれない!」
(でもどんなコスプレ写真なのか見えないので誰も名乗らず)

●閣下と外山さんと三橋さんで筝の話。
筝には弦の本数で13弦とか17弦とか20弦とかいろいろある。
20弦というのは中国発祥のものなんだけど、邦楽での20弦は5音階×4なのに対し、
中国のは7音階×3で・・・という話で訳が判らなくなり、えらいこと混乱するステージ上。

●「BE CARRY IN GAMBLING」だか「天国の階段」だか忘れたけど、
(ヘドバンするとねぇ・・・記憶が飛ぶの。混乱するの。絶対脳に良くないんだわ)
筝の演奏中にいきなりエレキギターを弾き始める沢井さん。
筝の爪は着け外しが面倒なので、初めて筝の爪でギターを弾いたと沢井さん。

●その沢井さん、えらいこと金髪。
沢井さんのお弟子さんも一時は白髪を赤やら紫やらに染めていたんだそうで。
で、他の筝のお師匠さんからは「あの先生(沢井さん)はああいう方だから」という
扱いをされているそうです(その生き方はROCKだぜぇ、と思う私)

●終始、電車の時間を気にしてくださった閣下。
トークもトントンと進めようとされているのが良く伝わります。ありがたや。
その一方「あ。忘れてた」とニコニコお話をされていた三橋さん。でも憎めましぇん。

●で、9時過ぎに無事終演。
その後、新富士駅(新幹線)経由富士駅(東海道線)行きの特設バスが出る。
富士駅の方が終電が早いんだから、富士駅を先に行けばいいのに・・・
と思っていたんだけど、なぜか新富士経由。
だったら、新富士で降りる人はさっさと降りるべき。
みんな、おつりとかないように、両替とかないようにしてるんでしょうか。
と心配していたら、新富士組の降りるの、早い事早い事。
全員つり銭なしで怒涛のように降りていました。
さすが閣下ファン!みんな偉い!



とにかく今回も素敵な内容でした。
静岡という事もあってか、お客さんも今回初めて見たという方のほうが多く。
ある意味私も新鮮な気分で楽しむ事が出来たように思います。

あとはなぁ。晴れていたら良かったのになぁ。
行きに富士山を見て、帰りにお月様を見て。
そんな一日にしたかったなぁ。ま、ゼウスの妨害ってことで。

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