【ライブレポ】邦楽維新Collaborationと煩悩のゴブレット

1月29、30日、2月1~3日に青山円形劇場で行われた、
「デーモン小暮の邦楽維新Collaborationと煩悩のゴブレット」に参戦してきました。
・・・もうね、最高でしたね。予想どおりというか、それ以上でした。



時を遡る事数ヶ月前。
今回のゲストが国本武春さんと知り、どんな方かと調べ。
浪曲師。でもなんか他にもいろんな事をされているらしい。
そうこうしていると、なんかテレビに良く出ておられていて。
一番印象的だったのは「英語でしゃべらナイト」かな。
ブルーグラスのメンバーと出演されていて、
「これはまた、ぶっ飛んだ発想の浪曲師だなぁ」(←ごめんなさぁい)
という印象を持ち。

で、年末に「大忠臣蔵」という演目があり。
おぉ。忠臣蔵ならお話を知っているから浪曲でも見やすいかも。
そんな気軽な気分と、邦楽維新への偵察と予習(?)を兼ねてフラッと見に行き。
(その時のレポはこちらhttp://but-again.at.webry.info/200712/article_11.html
これがもう「衝撃」ならぬ「笑撃」でしたね(笑)
もっっのすごい上質のエンターテインメント。
閣下の言葉を借りれば「一人邦楽維新Collaboration」で。
リズムボックスを使い、一人で太棹(三味線の種類)を弾き語りながら、
笑いあり涙あり、客席を巻き込み、一緒になって盛り上がるという。

これは、来年の邦楽維新が楽しみになったぞ!

こんな人と閣下や三橋さん、黒船バンドがからんだら、
とんでもなく楽しい内容になるんじゃないかしら。
と、あれこれ想像して今回の公演を楽しみにしておりました。
私にとって今回の邦楽維新Collaborationは、すでに去年から始まっていたのです。



今までの邦楽維新Collaborationでは、
第一部が朗読、第二部が演奏、というのがパターン。
でも今回はゲストが浪曲師。
もちろん太棹も演奏されるんだけど「語り」も出来るわけで。
ということで、今までとは違う展開の内容になりました。

演目は「新釈・仮名手本忠臣蔵」
仮名手本忠臣蔵とは、演劇用にフィクション化された忠臣蔵のお話、
つまり実在しない登場人物がたくさん出てくるお話、
という解釈でいいと思います。詳細は下記サイトをご覧いただければ。
●仮名手本忠臣蔵
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/exp1/index.jsp
●仮名手本忠臣蔵wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E5%90%8D%E6%89%8B%E6%9C%AC%E5%BF%A0%E8%87%A3%E8%94%B5
●公演情報 詳細 日本芸術文化振興会9月文楽公演(各段の名称が判りやすかったのでご紹介)
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/674.html

今回の邦楽維新Collaborationでは、
  四段目:殿中刃傷の段、裏門の段
  六段目:身売りの段 早野勘平腹切の段
を抜粋、アレンジ、即興、やりたい放題(?)で上演されました。



以下、時系列で今公演の流れを。

【第一部】
閣下の陰の前説に続き、暗転。
客席後方出入り口の、上手側から三橋さん、下手側から国本さんが、
古典的な曲の演奏をしながら登場。
(閣下から「待ってました!」「たっぷり!」などの掛け声をかける様に言われていたので、
 恥ずかしながらも声をかける客席。国本ファンと思しき人の掛け声はさすがに上手い)
その後、国本さんオリジナルの「Appalachian Shamisen」を演奏。
なんと黒船バンドはここから登場。ノリのいい曲なので客席も手拍子でノリノリ。

三橋さんと国本さんのトークというか漫才(汗)が展開され。
そして国本さんオリジナル曲「アジアの祈り」を演奏。
1日からは客席にも一緒に歌うように「レクチャー」をする国本さん。
(国本さんの「大忠臣蔵」でこの「レクチャー」は行われました)
客席全員で「あんがらずーだらすたんびら~よよよよよよよよ」と合唱。

その後フリートークの中で「お年寄りを大事にしましょう」という流れになり、
国本さんオリジナル曲「敬老ロックンロール」を演奏。
これまたノリノリの曲で楽しんでいると、閣下が舞台袖から登場!
(藤島ロングベスト、赤青羽冠。3日のみリビング・レジェンドの白)
(3日は客席から登場。なんと私の側を通っていかれて、その拍子にマントが私の膝に当たって、
 うきゃあぁぁぁぁうおおぉぉぉぉ、と訳のわからないテンションになる私 ←殺してください)

「話が長い」「吾輩が出てくる前にいっぱい歌いやがって」
とかなんとか閣下が国本さんをいじっているうちに、
何故か閣下は吉良上野介、国本さんが浅野浅野内匠頭になり「殿中刃傷の段
とはいえ、なんかもう、爆笑の刃傷の段(笑)
あはは!と笑っていたら・・・いきなり「人間狩り
この笑いから一気に人間狩りへの転換が物凄い。空気が一変するのがお見事。

その後「裏門の段」に。
国本さんが早野勘平、閣下がお軽を演じつつ、
「二人の未来がシャイニング」「トゥモローがシャイニング」ということで(どういうことだ)
国本さんオリジナル曲「シャイニング・トゥモロー」を演奏。

演奏が終わり、閣下が真面目な雰囲気で大きな巻物をうやうやしく取り出し。
バッと広げると「休憩」の文字。
(2日には広げ方を間違えさかさまに広げてしまう悪魔)
(3日には「勝訴」の巻物を広げるという大ボケまでかます悪魔)



【第二部】
閣下の新譜「√Hakurai」より「愛が止まらない」が流れる中、出演者登場。
松崎様:ピアニカで「愛が止まらない」を引きながら(でもコードが合っていない)
石川さん:帯をガーッと引っ張って、あ~れぇ~とクルクル回るフリ
雷電さん:石川さんと同じく、ガーッと引っ張って、あ~れぇ~。
国本さん:いろいろポーズを取りながら。
三橋さん:尺八をバットに三振したりホームランを打ったり。

閣下が登場し、省略する五段目のあらすじを一気に紹介。
(カイゲンの赤い衣装。途中でマントを脱がれる。3日のみ藤島ロングベスト)
その後六段目の「身売りの段」閣下が早野勘平、国本さんがお軽の母の役になり。
お軽の父の死のシーンで「マイ・ラブ」を演奏。閣下の歌唱あり、聴き惚れる私。
さらに「早野勘平腹切の段」これが、閣下の熱演。物凄い迫力。
悲しい物語が終わり、再度「アジアの祈り」で楽しく盛り上がり終了。

ここでやっと閣下「やほぅ!」と挨拶。
出演者紹介や国本さんとのトーク(今回フリートークはこことアンコールのみ)のあと、
閣下「これが最後の曲なんだが・・・」客「えー」とお約束の展開。
(とはいえ、本当に「えー」な声も若干あり)
(なお2日3日は「(閣下の映画を見に)神保町に行かないといけないだろ!」という展開)
で、演奏されたのが閣下1st.ソロアルバム「好色萬声男」より「HALF MOON~月下独酌~
うおぉぉ。私の大好きな曲!ファンキーなノリの曲なのでノリノリに。
歌い終わり、閣下「ではアンコールでまた会おう。ぐはははは」という予定調和。

【アンコール】
閣下の衣装はシンフォニアの赤黒&豹柄烏帽子(5日間共通)
メンバーそれぞれの今後の予定などを話し、「Blue Mountain
ただ、国本さんが引っ張る引っ張る。
朗々と浪曲を歌いだしたかと思うと雷電さんがドラムを入れ、
また朗々と浪曲を・・・また雷電さんが・・・朗々と・・・歌詞忘れちゃった、みたいな。
大爆笑と大盛り上がりのまま、大団円。
投げキッス飛ばしながら去っていく閣下でした。
(1日、モロに私の方向に飛んできて鼻血出そう。閣下。ご馳走様でした ←もう死んでしまえ)



という感じだったんですが・・・。
この文章、行かなかった人が読んでも訳がわかんないだろうな(汗)
「あんがらずーだらすたんびら~よよよよよよよよ」とか。

ともかく、今までの邦楽維新とは違った趣向が多々ありました。
・「朗読」と「演奏」をきっぱりとは分けず、綺麗な流れの中で上演。
・さらに「第一部」「第二部」ですらはっきり分けず。
・朗読は閣下と国本さんの二人体制。掛け合いの妙が楽しめる。
・「アジアの祈り」や「待ってました」「たっぷり」「日本一」などの掛け声など、
 客席とステージが一体化できる内容。

もちろんこれらは、ゲストが浪曲師であり、
すでに「開国」している国本さんだからできること。
エンターテインメント性のあるゲストだからここまでやれたのであって、
一般的な邦楽奏者の方ではここまで出来ないのでは、
今後もこういうパターンで出来るとは限らないのでは、とも思います。

でも、個人的にはこういうの大好き(笑)
特に「客席とステージが一体化できる」というのが好きなんですよ。
音楽でも演芸でも格闘技でも「見せる側」と「見る側」に距離がないほうが好き。
座席にどっかと座って腕組みしてふむふむ、今回の演目は・・・
とかっていう風にステージを楽しみたいとは思わないんですね。
演者なり選手なりのパフォーマンスに客席が答え反応し、
それを見た演者なり選手なりが「よしっ、じゃあもっと盛り上げるぞ!」と頑張る。
それを見た客席がまた大いに盛り上がり、それを見て・・・
という連鎖とともに、一体感を味わえるエンターテインメントが好きなんです。

まあ感想に個人差はあるでしょうが、
少なくとも終演後、私の顔見知りの人たちと声を掛け合っていて、
全員が「今回は特に楽しかったね」と言っていたので、
概ね好評だったのではないでしょうか。

しかし・・・国本さん。本当はもっと弾けられるのでは(笑)
まだまだ「余力あり」ってお見受けしましたが。
だって「大忠臣蔵」でお一人だけでも物凄いパフォーマンスをされる方。
今回は閣下や三橋さんに合わせてちょっと落ち着いた雰囲気にされていたのでは。
というわけで、

第二弾を熱望(笑)

まあ、お三方ともお忙しいので、なかなかスケジュールを合わせられないでしょうけど。
これはね、今回一回で終わらせちゃいけません。是非是非、第二弾を。

勿論今回、三橋さんの尺八も素敵でした。いろんな尺八の音色が楽しめて。
黒船バンドは、特に雷電さん。アドリブ・インプロの嵐の閣下と国本さんに合わせて、
リズムを取り、突っ込んでいくのは本当にお見事でした。
さすが閣下の後ろに14年もいただけの事がある息の合わせ方でした(笑)
閣下はハードスケジュールで大変だったと思うのですが、楽しそうにされていたのが印象的。
でも朗読での緩急のつけ方、楽しい雰囲気から一転、怖い雰囲気に変わったりの転換はお見事。
「マイ・ラブ」の綺麗な歌声は本当に素敵だったし、国本さんとの「シャイニング・トゥモロー」
の美しいハーモニーは、思わず私も一緒に口ずさんでしまったほど。
私の大好きな曲「HALF MOON~月下独酌~」は、一生聴けないと思っていたので、感激でした。

だあぁぁぁぁ。なんか、いっぱい書きたい事があるのだけど、なんか文章に出来ない。
またなんか書きたくなったら「追加記事」にするかも。
(とか言いつつ、追加記事を書いたためしがないんだけれども)
ともあれ、「素敵な5日間をありがとうございました!!」ということで、一旦ここで終了。



以下、いろんなエピソード、フリートーク部分を思い出せる限り。
なお、何日の話かとかは殆ど覚えておりません(汗)

●アンケートで、登場人物のおかるの事を聞き間違えて違う表記をする客が続出したのか、
毎回閣下が「お・か・る。『お』に『重い・軽い』の『軽』。お・か・る」と、
くどいくらいに説明される。
閣下「今時の若いもんは仮名手本忠臣蔵の『勘平・お軽』も知らないのか」
(いや・・・私も「仮名手本忠臣蔵」というタイトルは知ってましたが、
 さすがに登場人物やあらすじなどは知りませんでした。今時の若いもんではないですが 汗)

●29日は肉の日、と雷電が教える(ただそれだけでしたが、なんか覚えていて)

●今回尺八を9本(だったっけ)を用意しされた三橋さん。色々使い分け。
そんな中「事故」を起こした三橋さん(尺八を間違えて演奏してしまう)
でも、誰も気付かず。黒船バンドは気付き、音を合わせてくれたと感謝する三橋さん。

●円形劇場の空気が乾燥していて、尺八を何本も割ってしまった三橋さん。閣下いわく「太っ腹」

●閣下が世を忍ぶ仮の大学時代「あっちへウロウロ、こっちへウロウロ」と、
バンドを渡り歩いていた石川先輩。初めて自分で作ったバンド名は「あっぱれマミーズ」
その時に作った(というかカヴァーした)曲が「HALF MOON~月下独酌~」

●↑この話の時、1日、石川さんのマイクがえらい事低くセッティングされていて
腰をかがめたままの姿勢で話す石川さん。アシスタントの人が背の低い人で、自分の身長に合わせ
セッティングしたらしい。
2日:嫌味のようにえらい事高くマイクがセッティングされており、背伸びして話す石川さん。
3日:更に高くセッティングされており、用意した踏み台に上って話す石川さん。

●以前からリハーサルのスケジュールを押さえていたのに、
別のライブのスケジュールを入れちゃってダブルブッキングした石川さん。
午前10時からリハーサルをすることになりみんな寝不足。
閣下「こんな時間から練習するの世を忍ぶ仮の大学生時代ぶり」

●ロビーにたくさんの花束が。2時っチャオとかいろいろ来てました。
その中にはRXファンの有志から。おぉ。なんか和む。

●29日、旭道山さんが客席に。
元美男力士の旭道山さん(「元」は「美男」にかかるのではなく「力士」にかかります)
格闘技好きの私。うきゃあぁぁぁと舞い上がってしまう。カッコいい~♪
でも去年の邦楽維新で輪島さんがいたときは舞い上がらなかった、現金な私。

●1日、私は気付かなかったのですが、原田喧太さんが見に来られていたようです。
喧太の一言いわして
http://ameblo.jp/kenta-harada/entry-10069751823.html

●NHKの「クローズアップ現代」で初お目見えした閣下の濃紺のロングベスト。
「○島」と書かれているけど・・・と思っていたけど、今回生で見て判明しました。
「藤島」です!
・・・って、判ったのはいいんだけど。
藤島って今は武蔵川部屋の元武双山の藤島親方くらいしか思いつかない。
部屋付き親方の名前の浴衣地ってあるのかな。あまり聞いたことがなくて。
まさか先代の二子山親方が藤島部屋から二子山部屋に移す時に貰った浴衣地・・・な訳ないし。

●三橋さんが、アンケートの文字は濃く大きい文字で書いてくれないと、
コピーやファックスすると映らないし、なにより読めない。
それを聴いた閣下「吾輩も最近は小さい字が読めないので、文字は濃く!大きく!」
(私も最近新聞とか離した方が読みやすくなってきて 涙)

●後半の「アジアの祈り」で、紐のついた拍子木を首にかけようとされる閣下。
が、毎回衣装の肩章とかに引っかかっちゃって「あれれ」となっちゃう閣下。
でもって毎回こっそり首にかけなおそうとされていたのだけど、
2日にはついに、かけ直す時にそばにあったグラス(後にバカラ製と判明)に、
拍子木が当たり割れちゃう。
声を上げず「あ゛ーー!」という表情の閣下が気の毒だけどお茶目。

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