【ライブレポ】デーモン小暮の邦楽維新Collaboration『煩悩のハムレット』(追記)(更に追記

横浜市・港北公会堂で行われた「煩悩のハムレット」に参戦してきました。
閣下・三橋さん、黒船バンドも楽しみですが、
いよっ。待ってました!日本一!国本武春兄さんの再来~~♪
いやもう、1年半前にも、本当に「たっぷり」楽しませて頂きました。
(祖谷の粉ひき唄について、この文字色で下部に追記)
(国本さんの「アジアの祈り」の動画のサイトをこの文字色で追記)

浪曲家の国本武春さん。ピックで太棹を弾き、
弾き語りのように浪曲を唸る(普通、浪曲は演奏と浪曲家は別)
ブルーグラスと共演するなど、既に「一人邦楽維新Collaboration」な方。

私は一昨年の暮れに国本さんのライブに行き、
●【ライブレポ】国本武春の大忠臣蔵
http://but-again.at.webry.info/200712/article_11.html
その後、満を持して青山5公演に全通。
●【ライブレポ】邦楽維新Collaborationと煩悩のゴブレット
http://but-again.at.webry.info/200802/article_4.html

すっかり気に入り「武春兄さん」と心で呼び(?)第二弾をと期待して幾星霜。
その嬉しさの勢いで、今回は文庫本でハムレットを読み直し、
国本さんのCD「アパラチアン三味線/ザ・ラスト・フロンティア」と
「アジアの祈り」の二枚を復習として聞きなおし。

さあ、どっからでもかかって来いやぁ!(←高田総統風)

と準備万端。とはいえですね。
「邦楽維新Collaboration」は、青山劇場でやるのが「本場所」
それ以外の地方でやる分には、過去に上演済みの内容を再演する、
というスタイルをとっているのです。
(おかげで出戻りの私でも地方公演に行けば過去の演目が見られてありがたい)

で、ぶっちゃけてしまうと今回の演目は、
去年の邦楽維新Collaborationと基本は同じ内容でした。
ただ、去年は「仮名手本忠臣蔵」だったのですが、
今年はそれをハムレットに置き換えて・・・置き換えて?
そう、置き換えたんですよ(笑)
勘平をハムレットに。お軽をオフィーリアに。・・・無茶苦茶ですがな(笑)
ちなみに、演奏された楽曲も同じでした(詳細は後述)

今回初見の方でも「仮名手本忠臣蔵」をご存知なら楽しめたでしょう。
しかし「忠臣蔵」も「ハムレット」も知らない人は・・・(汗)
客席は年配の方がかなり多かったので、大丈夫だったと思いますが。

なのでもう一度リンクを張りますが、
●【ライブレポ】邦楽維新Collaborationと煩悩のゴブレット
http://but-again.at.webry.info/200802/article_4.html
この記事とタブるところが大いにあります。はい。



【開演前】

今回の出演者は、
・デーモン小暮閣下(朗読・歌唱) http://www.demon-kogure.jp/
・国本武春(浪曲)http://takeharudo.music.coocan.jp/
・三橋貴風(尺八)http://japan.japo-net.or.jp/artist/file/mitsuhashi-kifu.shtml
・黒船バンド 松崎雄一(キーボード)
       雷電湯澤(ドラム)http://www.canta.jp/
       石川俊介(ベース)http://www.shunsukeishikawa.jp/

会場は、大倉山駅から徒歩5分ほどの港北公会堂。
5年前に閣下、三橋さん、友吉鶴心さん、逢坂誉士さん、丸山恭司さん、
雷電・松っあん・俊ちゃんで「耳なし芳一」をされた場所だそうで。
●横浜市 港北区 港北公会堂利用案内 地域振興課
http://www.city.yokohama.jp/me/kohoku/sinkou/kokaido/
今回は、港北区政70周年、横浜開港150周年記念の、
「港北芸術祭アートピア2009」というイベントの一環なのです。
スタッフさんもボランティアっぽい感じ。

物販は、邦楽維新関連商品が中心。
・湯のみ2種 ・絵馬 ・手ぬぐい ・コースター ・ファイルセット
あたりは定番としてですね。なんと!
一昨年のDEMON'S ROCK TOURの閣下手描きスリッパが!!
うわー。まだ在庫あったんだ(笑)これは貴重。
さらに閣下のCD・DVDを買うと「Tiaraポスター」が貰える。
その他、三橋さん、遠山さんのCDも。
あれ?武春兄さんのCDはあったかな。記憶曖昧でごめん。

客層はまさに老若男女。お年を召した方も比較的多めでした。



レポの前に解説を。

「ハムレット」は、ハムレット王子が主役の戯曲。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%A0%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88
「仮名手本忠臣蔵」は赤穂浪士の事件を人形浄瑠璃・歌舞伎用に書き換えたもの。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E5%90%8D%E6%89%8B%E6%9C%AC%E5%BF%A0%E8%87%A3%E8%94%B5

今回の「煩悩のハムレット」(略してボンハム←閣下「略すな」と自己突っ込みしつつ命名)は、
父・ハムレットが伯父・クローディアスに殿中で刃傷のあげく処刑され、
その頃オフィーリアと情事にふけっていたハムレット王子の物語。
オフィーリアは身売りされるは、ボローニアスが間違って死んでしまうは、
ハムレットが切腹するは、浪士の血判押すは、という「仮名手本忠臣蔵」の
  四段目:殿中刃傷の段、裏門の段
  六段目:身売りの段 早野勘平腹切の段
のハムレット版でございました・・・どういう発想なんですか(笑)



【第一部】

閣下の影の前説。今日は客席のノリが良いようで、
拍手や「ヒューヒュー」みたいな声が上がる上がる。
閣下は、浪曲界の国本さんがゲストである事を告げられ、
興に乗れば「待ってました」「日本一」などの声をかけるようにご指導。

で、実は開演前に、ステージの前に客席から舞台に上がれるように、
階段が両サイドについている事に気づいていた私。
ステージのセットを見ると、上手に国本さん、中央に閣下、下手に三橋さんの様子。
私の今回の席は上手寄り。私の近くを国本さんが通られる可能性高し。

よしっっ。国本さんが登場したら「待ってました!」って叫ぶぞ!

と意気込んでたら、三橋さんが上手後方から、国本さんは下手後方から、
それぞれ尺八と太棹で古典っぽいアレンジ曲を演奏しながら登場。
「ま」と言いそうになりつつも「あで?」となり、叫びそびれました orz

ステージにあがり、国本さんオリジナルの「Appalachian Shamisen」を演奏。
お2人の熱演に、演奏中にも客席から拍手が起こり、良い雰囲気。

三橋さんからご挨拶&国本さんの紹介があるも、
その段階で既に喋りすぎらしい三橋さん。国本さんに突っ込まれつつ。
黒船バンドも登場して「アジアの祈り
この曲といえば国本ライブ定番の「レクチャー」です。
国本さんに合わせて「あんがらずーだら・・・よよよよy」
ノリの良い今日のお客さん、さっそく大合唱。

「アジアの祈り」をブルーグラスのメンバーと演奏している動画をご紹介。
●e+MOVIE[動画] 演劇・ミュージカル・バレエ : 国本武春 ライブ映像「Pray For Asia(アジアの祈り)」
http://mv-theatrix.eplus2.jp/article/42562727.html
この「あんがらずーだら~」の部分をみんなで合唱します。


さらに「敬老ロックンロール」じーちゃんばーちゃん♪
と、国本さんのノリの良い曲が続いていると、客席下手扉から閣下が!
衣装は、武双山白黒迷彩横綱、金色炎冠。
「話が長い」「吾輩が出てくる前にいっぱい歌いやがって」
と、去年と同じ展開になりつつも、おもむろに左手に杖をつく閣下・・・
ピーチャム!?(三文オペラの閣下の役名)
ピーチャムの杖をつきつつ、低い声で三文オペラの台詞の一部を。
おおお?と思っていたらいつの間か、国本さんをハムレット王に見立て、
クローディアスを演じ始める閣下。

「殿中刃傷の段」を進めつつ「人間狩り
・・・関係ない話だけど、出戻りの私。
出戻ってきて一番多く聴いている曲かも(汗)
でも空気が一転する迫力は満点。邦楽維新にあう曲。

さらに「裏門の段」国本さんがハムレット役。
「開門!」と門を叩くところで、ドラムの音を合わせる雷電さん。
それがあまりに合いすぎて、客席から拍手が起こる。息がバッチリ。
そして去年同様「二人の未来がシャイニング」「トゥモローがシャイニング」で
国本さんオリジナル曲「シャイニング・トゥモロー」を演奏。
この曲、国本さんと閣下のデュエットで、大好き。また聴けて嬉しい。

ここで閣下が「休憩」と書かれた巻物を出して休憩。



【第二部】

「伊勢崎町ブルース」にのせてメンバー再登場。
演奏をしつつ閣下が登場し、省略する五段目のあらすじを一気に紹介。
閣下はお色直し。爆裂の極彩色。

さらに6段目の「身売りの段」、
ボローニアスの死を悲しむ「My Love
「早野勘平腹切の段」ならぬ「ハムレット腹切の段」と進み、
全員でのお経のような唸り声(?)で沈鬱な空気のまま終了。
しかし、最後は再度「アジアの祈り」で再度明るく盛り上がる。

朗読はここで終了。やっと「やほう!」と挨拶される閣下。
でも何を話すか考えて来ていなかった閣下。
「こういう時こそ!」と三橋さんに振る。んが、三橋さん暴走(汗)
「ここだけの話なんですけど・・・」な話はさり気無く話しても良かったが、
「これは話しても良いんですが・・」な話は実は話してはいけなかったらしく、
結局「無かったことにするように」と客席に訴える閣下。
(今後のライブの予定の事です。決定となれば告知されると思うのでここでは書きません)

で、閣下1st.ソロアルバム「好色萬声男」より「HALF MOON~月下独酌~」
(ジャニス・ジョプリンの「HALF MOOM」のカヴァー。詞は李白の「月下独酌」)
うわぁい。私の大好きな曲で、でももう聴けないと思っていたのでうれし。
でも閣下がまちが・・・え。いや。あの。即興編曲という、新しい技を披露。
雷電さんとアイコンタクトで「え?」「あれ?」となっていたのがオチャメ。
でも国本さんの太棹と石川さんのチョッパープレイのベースとのバトルは、最高。


【アンコール】
青山では「Blue Mountain」、静岡県・富士市では「Mt.Fuji」
今回は横浜ということで「Hama」というタイトルで。
曲中に「伊勢崎町ブルース」「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」「与作」を取り入れ、
「バリ」「スマトラ」「インドネシア」みたいな、
閣下&国本のボケ被せ合戦とか。
とうてい、こんなレポ記事で書ききれないアレンジになっておりました。



【その他MCなど】

・「休憩」の巻物をバンッと開き、退場する時に
その「休憩巻物」を腰に当てて舞台袖にさがる閣下。
化粧回しをつけての土俵入りのおつもりでは・・・

・国本さんと閣下で掛け合いをしているとき、何かの拍子で「れれれれ~♪」
それに反応してホウキで一生懸命掃くマネをする閣下(れれれのおじさん)
でも更にその後ろで髪を振り乱して掃くマネをする雷電さん。

・石川さんのドリンクホルダーは赤いクマちゃん。

・「Appalachian Shamisen」で自分のパートのない時に、
すっげーノリノリでエアギターを弾く松っあん。

・「赤い靴」の歌詞を話す閣下と国本さん。
閣下が「ひいじいさん」と話し続けるも、私の周りの客はみんなで、
「あれって異人さんでは」とヒソヒソ。
結局「ひいじいさん」のまま話のオチがついたので、
果たして閣下が本当に「ひいじいさん」と思っていたのかどうかは不明。

・区政70周年の港北区。それを聞いた閣下「くせぇ」
その後、三橋さんが「港北区政・・・」と言いかけ「港北くせぇ・・・」と悪魔。
よほど気に入った御様子。

・三橋さんの演奏する曲がNHKの「名曲アルバム」にて放送中。
http://tv.so-net.ne.jp/schedule/101032200906241455.action
(トークでは「みんなのうた」と紹介されていたけど「名曲アルバム」と思われます)
なお、今後も7月中旬ぐらいまで不定期に放送されるとの事。
曲名は「祖谷の粉ひき唄」曲の由来など詳細は下記サイトを参照。
http://www.hitobito.net/index.php?module=Blog&action=ViewStory&blog_story_id=2189
名曲アルバム公式サイトに情報が出ていましたので追記。
http://www.nhk.or.jp/meikyoku/


・閣下と国本さんのアドリブボケボケ合戦(?)の合間に、
閣下の相撲甚句が!!!うれし~。閣下の甚句をまともに聴けて。
数え歌とか2曲ほど、国本さんに助けられながら歌われました。



【感想】

ステージング全体がもっっんのすごい迫力なんだけど、
ふと油断すると笑いが止まらない私。だってー。こんなの反則ですよぉ。
なんでハムレットがせっぷくうぅぅ。
オフィーリアが身売りぃぃぃぃ。
そんなアホアホストーリーを、閣下たちが真顔で演じているのがすんげーシュールで。

いやー。閣下。どうせなら今後もシェークスピアシリーズ、どうですか。
「お気に召すまま」とか「夏の世の夢」とか。
切腹するオーランドーと身売りされるロザリンド。
タッチストーンが「血判!」とかって来るのかしら。
ほら。タイトルも「煩悩のお気に召すまま」って、しっくりくるし(違)

終盤閣下がふと「ほんとはリハがもっと面白かった」とおっしゃり。
それをDVDにして売って下さい
こういうのは本番より、作り上げている時の当事者が、
一番楽しいんでしょうねぇ。いいなー(何が)

エンターテインメントとして、上質。
良い意味で深く考えずに楽しんだ者勝ちでしょう、こういうのは。
しいて言うなら、国本ファンには物足りなかったかもしれず。
前回同様、浪曲部分があまり無いですからね。
まあこれは「閣下・国本・三橋」のトリオステージということで。
三名で作り出す新たなエンターテインメントと理解すべきかと、私個人は思います。

ぜひこのメンバーで、第三弾を希望。
っていうか、なんか作っちゃいましょうよ。
CDでもDVDでも。シリーズ化でもいいし。

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