【閣下・その他】オフ・オフ・マザー・グース

たまたま立ち寄ったブックオフ(というか暑くてちょっと涼んでいこうと)
ふっと目にとまったのが、偶然にもこのCDでした。
デーモン閣下が一曲参加されている、企画物CDです。
95年12月20日発売。出戻って以来、ずっと探していたCDのひとつです。




オフ・オフ・マザー・グース
EMIミュージック・ジャパン
1995-12-20
特殊企画


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ブックオフで「おおおおお」とこのCDを見つけて。
恒例の「胸にぎゅっと抱きしめ」をしてから、
まじまじとジャケットを見ていて「あれ?」と思う。

・・・このジャケット、見た事がある。

帰宅してから中のブックレットを読んで、
そしてネットであれこれ調べて判ったのです。
実はこの「オフ・オフ・マザーグース」私は本で読んだ事があるのです。

●筑摩書房 オフ・オフ・マザー・グース / 和田 誠 著(刊行日: 1989/11/01 )
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480802859/

私は中学に上がる頃にゴダイゴにハマったり、
NHKラジオの「基礎英語」とかを始め(マーシャ・クラカワ世代)
その「基礎英語」の中でキャロライン洋子さんが、
マザー・グースの歌を歌うコーナーがあって、
テキストにも歌詞が載っていたので、
ラジカセに録音しては自分も歌う練習をしていました。

ええ、今でも「Georgie Porgie」(ジョージ・ポージー)くらいなら、
歌詞を見ずに歌えますよ♪(って、いま歌ってみたら舌を噛みそうになった 涙)

私は大人になってこの書籍の「オフ・オフ・マザー・グース」を買っていたのです。
CD「オフ・オフ・マザー・グース」は、この本がきっかけで作られたもので、
この年になってめぐり合うとはなんとも不思議な気分です。



「マザー・グース」は、ごく簡単に言うとイギリスの童謡。
歌詞そのものは内容があるようでないようで、
むしろたわいもない事を歌ったものが多く。
むしろ、言葉の韻の踏み方や言葉遊び、早口言葉的な要素が強いのです。

先述の「Georgie Porgie」などは顕著ではないかと。

Georgie Porgie, pudding and pie,
Kissed the girls and made them cry;
When the boys came out to play,
Georgie Porgie ran away.

ジョージ・ポージーは女の子にパイをペチャ!
おまけにキスして、泣かせちゃう。
でも、男の子たちがやってくると、
ジョージ・ポージーは逃げてくの。
(ロイミ超訳)

・・・こんな歌詞に何の意味もありません!(断言)

でも、これにメロディが付くと、この歌詞の素晴らしさがわかるのです。


違う違う!!!!!!これはTOTO!!
いやでも、この曲の一番の終わりでコーラスで入りますもんね。

とりあえず「Georgie Porgie」の歌詞を朗読している動画を見つけたのですが。
歌ってはいないのに、歌っているように聴こえませんか?

この、独特の言葉のリズム感、韻の踏み方の美しさがマザー・グースの魅力であり、
英語の音の響きと面白さに魅了され、その後どんどん英語を勉強していく
きっかけになっていったのです。
(そして高校の英語で挫折・・・すんげーつまんなくなって)

実は「え?これもマザー・グース?」という曲は多く。
・London Bridge (ロンドン橋落ちた)
・Twinkle, twinkle, little star(きらきら星)
・Mary had a little lamb(メリーさんのひつじ)
このあたりならどなたでもご存知でしょうし、
英語の歌詞で歌うと、なんともリズミカルで英語が美しい。
そんな魅力がわかっていただけるのではないかと。



・・・と、ずいぶん長い前置きを書いてしまいましたが。

ともかく私は子供の頃からマザー・グースが大好きで、
大人になって、和田誠さんが訳された本も買っていて。

それを私の知らない間に櫻井順さんが曲をつけてCD化されて、
そのCDにデーモン閣下が参加されていて、
長い時間を経て今、私が聴いているのです!!

ああ。なんという時を越えた壮大なロマン(←だれか殴ってくれ)

いやー。でも「ご縁」を感じますね。感じるだけだけどw
とにかく、いそいそと聴き始めました。



このアルバムは、和田誠さんが日本語に訳し、櫻井順さんが曲を付けた60曲に、
60組のアーティストが参加・・・というもの。つまり完全オリジナルなのです。
いやはや、とんでもなく豪華なメンツが揃い、それぞれが素晴らしいのです。

1. ゆき(佐藤しのぶ)
2. ねことヴァイオリン(おおたか静流)
3. 風吹きわたれ(桐朋音楽教室)
4. こうもり(岸田今日子)
5. なきむしぼうや(吉田日出子)
6. ばらはあかいよ(柳葉敏郎)
7. ちびねこ(白石冬美)
8. ねんねんころり(森山良子)
9. ジャックとジル(甲斐よしひろ)
10. かっこう(的場愛美)
11. 三月の風(平野レミ)
12. おしゃれなジャック(高泉淳子)
13. ねむたがり(坂本冬美)
14. ジャッキーがいい子だったら(中山千夏)
15. ジャック・ホーナー(小坂一也)
16. ハンプティ・ダンプティ(時任三郎)
17. ちいさな男のちいさな鉄砲(斎藤晴彦)
18. 災難にあった時(イッセー尾形)
19. 靴のばあさん(清水ミチコ)
20. ひと財産(笈田敏夫)
21. ひとつふたつ(天地総子)
22. フォスター先生(田中朗)
23. 丘のふもとに(小室等)
24. あかい空(石嶺聡子)
25. ねずみと時計(藤本房子)
26. 二十と四人の仕立屋さん(木村充揮)
27. すっからかん(中島啓江)
28. へそまがり(岩崎宏美)
29. 大勝負(黒柳徹子)
30. トムトム(島田歌穂)
31. があがあ鵞鳥(近田春夫)
32. チャールズ一世(大貫妙子)
33. 山で会った男(小松政夫)
34. 雨(岡村喬生)
35. 月に住んでいる男(鳳蘭)
36. 質草さらば(谷啓)
37. みんなくたくた(井上陽水)
38. 三人のおばけばけ(スリー・グレイセス)
39. 夢のくず(タイムファイブ)
40. いちば(知久寿焼)
41. 二羽の小鳥(大竹しのぶ)
42. ヤンキー男(ジミー時田)
43. ほらきいてごらん(野坂昭如)
44. 巨人の歌(C.W.ニコル)
45. かわいい娘さん(辛島美登里,露木茂)
46. フェル先生(忌野清志郎)
47. 床屋さん(こうの・おさむ)
48. この世が紙でできてたら(雪村いづみ)
49. まがまが男(巻上公一)
50. パンチとジュディ(松金よね子)
51. 悪魔(デーモン小暮閣下)
52. 歌は六ペンス(水前寺清子)
53. セント・クレメントの鐘(デューク・エイセス)
54. ねこはねている(小椋佳)
55. ニューイントンの男(熊倉一雄)
56. かごのばあさん(中井貴一)
57. ながい道(由紀さおり,安田祥子)
58. いたずらぼうや(近藤房之助)
59. ラヴェンダーは青いよ(真田広之)
60. コマドリの死(有志一同)

閣下が「悪魔」という曲を歌われているのですが、
悪魔がやっつけられちゃう曲を悪魔自ら歌うというシュールさ。
でも、30秒ほどの短い曲ですがきちんと世界観を作られていて、
綺麗な声で迫力満点で歌われています。

それは他の方も同じ。
なかなかの芸達者な方が多く、聴いているだけで誰がうたっているか判るし、
それでいて統一された世界観があり、
60組を一気に聞いているのに全く疲れないし飽きない。

なによりも、これらの曲は和田氏の訳詞で、櫻井氏のオリジナル曲。
それなのに、うんと昔からずっと歌い継がれてきたような曲に聴こえる。
まるで子供の頃に自分が聴いていた曲を、おなじみのアーティストが、
カヴァーした企画CDのように聴こえる不思議な感覚があるのです。

何気なく「閣下も参加されているCD」として買ったのですが。
いやはやこれはとんでもない良盤を入手できたと、マジで喜んでいます♪



ただ、有体に書くと。
「閣下以外のアーティストには興味が無い」
「マザー・グースなんかよりROCKが聴きたい」
「え。たったの30秒?」
という方には、全くお勧めできません(汗)
「なんだこれ?」という感覚にしかならないのでは。

ただ、マザ・グースが好きな方、それなりに知っている方なら、
このCDそのもののクオリティの高さに満足できるでしょうし、
そのなかに閣下の歌がある事に狂喜乱舞、という感じになるでしょう。

この記事では「この人の歌声が特にお勧め」とか書き出そうと思ったんだけど、
誰もが本当に上手くて素晴らしくて。ああでも谷啓さんは凄いな。
あと忌野清志郎さんはお子さんと歌っているのだとか。
とにかく聴きどころ満載の作品です。

まあ、閣下自身覚えてらっしゃるんでしょうかね、このCDに参加された事をw
ほんと、それくらいほんのちょっとの歌唱なので。

・・・って、うわああ!これ、まだ廃盤になっていないんだ!!
https://shop.emimusic.jp/detail/TOCT-9286.html
すいません、私は中古で買ってしまいましたが。
興味のある方は、ぜひ。