【閣下:GIRLS'ROCK√HAKURAI】今夜はエンジェル

√Hakuraiを聴くまでは、最初に書く曲別感想記事は、
他の曲を想定していたのですが。
うおぉ。予定変更。これを先に書きたい。
そんな勢いで書き垂れてみました。



この曲の「元曲」は、椎名恵さんの「今夜はANGEL」
●椎名恵公式サイトhttp://www2.ttcn.ne.jp/~doyorecords/shina/demo/demo.htm
●試聴はこちらhttp://www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=KICS-2432
この曲は、フジテレビで放映された大映テレビ「ヤヌスの鏡」の主題歌だったそうです。

「だったそうです」と書いたのは・・・うほほ。見てません(汗)
私、昔からドラマを殆ど見ないんですよ。金八先生ですら見てなかったし。
あ。水谷豊さんの「熱中時代・刑事編」は見てたな。
「カリフォルニア・コネクション」は名曲だと思う・・・そんな事は置いておいて。
とにかくこの「元曲」に対する思い出とか印象とかゼロなんですよ。
もちろん当時、歌番組などで聴いたことはありますけどね。

今回椎名さんのCDを探し「NEW HIT ON CD」というアルバムをゲット。
このアルバム、お勧めですよ!
オリビア・ニュートンジョンの「そよ風の誘惑」のカヴァー「愛は眠らない」や、
シャーリーンの「愛はかげろうのように」のカヴァー「LOVE IS ALL」も収録。
おばちゃん、CDプレーヤーの前で小躍り。ちょっと椎名ファンになりそう(笑)
この3曲は上記試聴サイトで試聴可。椎名さんが綺麗な声で歌い上げています。

「今夜はANGEL」の印象は、
最初「あら、こんなか細い声でこの曲を歌いきれるのかしら」という物で。
なんか、ストレートだけどパンチの無いヴォーカルだなと。
(↑普段ヘヴィなロックとか聴きすぎて耳がバカになってるんです。ごめんなさい 汗)
んがっっっ!サビや大サビでぐうぅぅ~~んっとカッコよく伸びるんですね。
パワフルさもあるし、声が演奏や曲調に負けていない。椎名さん、いい声だわ。
「しなやかに逞しい女性」というイメージの仕上がりだと思います。



「元曲の元曲」は「Tonight Is What Means To Be Young」
「知りましぇん」という方でも、映画「ストリート・オブ・ファイヤー」の曲、
と言えばピンと来る方もいるのでは・・・いるかな。どうかな(汗)
とにかく、私としてはこっちの方が印象深いし、耳馴染みがあるんですよね。

ストリート・オブ・ファイヤーは、1984年に公開された青春映画なんですが。
80年代の青春映画には、サントラ盤に名盤が多いんですよ。
ノリの良いロックが多用され、純粋に音楽だけとしても楽しめる作品が多く。
「トップガン」「フットルース」「フラッシュ・ダンス」はその代表格として、
80年代サントラ盤御三家と呼ばれているのですが、
このストリート・オブ・ファイヤーも負けず劣らず。

試聴はこちらhttp://www.hmv.co.jp/product/detail/62045
「Tonight Is What Means To Be Young」だけでなく、
「Nowhere Fast」「I Can Dream About You」あたりは、
曲名は知らなくても聴いた事がある方も多いのでは。

いやー。懐かしい!映画自体はテレビとかで見た記憶があるだけなんだけど、
この曲自体は好きで良く聴いてましたね。
くどくて大仰なくらいに盛り上がる感じが、かえってカッコよく感じたんですね。
腕を広げて走り出せば、空を飛んでいけそうな感じ。

演奏もパワフルだし、ヴォーカルもパワフル。
レコーディングの時にマイクが唾でベトベトになったのではないかと思うほど、
ごっついパンチの効いた声で。

惜しむらくは、この曲はFire Inc.というバンドの曲。
意訳すると「ストリート・オブ・ファイヤー制作委員会」
つまり、この映画用に作られたバンドで、劇中演奏しているだけ。
本格的にデビューしてもっとやって欲しかったな。もったいねー。



発売前、√Hakuraiの曲目を初めて見た時、
「この曲だけは下手にアレンジしないで欲しい」と思ったのです。
椎名版にしろFire Inc.版にしろ、独特の疾走感と郷愁感がこの曲の魅力。
特にサビ・大サビの部分の浮遊感のような物は、失って欲しくない。
下手にバラードチックになったり、ポップになったら嫌だな・・・。

そう思いつつ聴いた閣下版。
いやー!恐れ入りました!疾走感も郷愁感も浮遊感も倍増(笑)
「元曲」「元曲の元曲」のイメージはそのまま踏襲しつつ、
閣下らしいパワフルでいて繊細なヴォーカルと、
アンダースさんらしい激しさと静寂さが入り乱れたアレンジが、
この曲を物凄くドラマティックに仕上げていて。
閣下は10万40半ば。アンダースさんは知らないけど、
多分私とそれ程歳は変わらないのでは。
人も悪魔も人種も関係なく、この辺の世代のこの曲に対するイメージは共通なのでは。



元曲・元曲の元曲との違和感は全くなく。
でも3つのうちどれが好きかと問われたら、
断然閣下版だと断言できてしまう。
曲にいい意味での「大仰感」があるのが、私好みなのかも。

イントロ部の、静かな所から一転ハードになる所は、
すっごくドラマティック。それでいて上品。
いかにも「北欧ロック」という展開が素敵。
ギターやドラムの音なんて相当激しいんですけどね。
Aメロでの、スローテンポからテンポアップする所なども同様、
ある種の荘厳さまで表現できているような気がします。

ヴォーカルもシーンに合わせて歌い分けられているというか、
なんですか、この七変化のような歌声の変わり方は(笑)
甘く切なかったり、自由を謳歌するようだったり、
力強かったり、女性らしかったり、悪魔らしかったり。

さらにサビ・大サビ部分の高揚感・浮遊感はいいですね。
足元から胸を突き抜けて暗い空の闇まで届くような、
ゾクゾクゾクッとした快感が体を突き抜けていきます。
いやー。閣下!この曲はライブではやらないで下さい。
マジでおしっこチビるかもしれん(わぉ)

この曲の根底にある、悲しみや苦しみからの脱却、
希望を信じて空を見上げるような清廉さが、
激しさと力強さと、少しの郷愁感を伴って表現されていて。
この曲のいい部分を更に増幅させたリカヴァーといえるのではないかと。



この曲を「曲別感想記事」のトップに持ってきた理由。
一番元曲や元曲の元曲のイメージに近く、
それでいて√Hakuraiらしく作られていて。
この曲を聴いていた若い頃の記憶と、
20年以上経った今の好きな音楽とが見事にリンクして、
なんかしらんけど「かっかぁ。あんだぁすさぁん、ありがとー」
と手をブンブン振りながら言いたくなった曲だったので。

・・・でも、本当の理由は。
このアルバムを聴くまで、まさかここまでこの曲にハマるとは思ってなかった(笑)
思いっきりダークホース。

"【閣下:GIRLS'ROCK√HAKURAI】今夜はエンジェル" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント